以前は、部屋ごとに、
天井の真ん中にシーリングライトと呼ばれる
大きな照明器具を付けるのが主流でした。
この器具の良いところは、
寝る時に常夜灯(別名豆球)に出来ることであり、
真っ暗の中寝るのが怖い人にとっては
非常に嬉しい機能だったりします。
夜中、トイレで起きた時も真っ暗じゃないから、
安心して行けそうですしね。
しかし、この器具はデザイン的な面で言うと、
決してカッコ良いとは言えないことから、
近年は、この器具に変わって
ダウンライトと呼ばれる天井埋め込み型の
小さな照明器具を数多く設置するようになってきたり、
間接照明を随所に使用することが主流となってきています。
そして弊社でも、
ダウンライトを主に使うことが多いのですが、
意匠性を高めるために、
バランスを考えて器具を配置することはもちろん、
部屋や場所によって設置する場所に気を付け、
より過ごしやすい空間になるように工夫をしています。
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例えば、寝る時は上を向いて寝るため、
基本的にはベッドの真上に器具をつけないようにしています。
シーリングライトなら常夜灯に出来るので問題ないですが、
ダウンライトは、たとえ調光機能をつけたとしても、
どうしても常夜灯よりも明るくなってしまい、
睡眠の妨げになりやすいからです。
リビングも、よく考えて照明を配置すべきです。
![](https://www.eiki-h.jp/_president/wp-content/uploads/2021/07/ldk197-e1625742894598.jpg)
太陽の光もそうですが、
テレビに照明の光が直接当たると、
反射して画面が見にくくなってしまうからです。
それゆえ、照明器具の使い分けや、
配置への工夫をしなければいけないんですよね。
ダウンライトの設置位置を工夫したり、
あるいは、別の器具で光を補助的に補ったり、
あるいは、間接照明を使ったり、という風に。
✔︎日中も場所に応じて光の採り方に工夫が必要
そして、この光に対する配慮は、
夜だけじゃなく、日中においてもすべきことです。
例えば、寝室は文字通り、
「ただ寝るだけの部屋」であるため、
基本的には、太陽が出ている間は使うことがありません。
そしてそう考えると、そもそもこの部屋を、
日当たりが良い位置に配置する必要がありません。
また、子ども部屋に至っても、
日当たりが良い南に配置し、
しかも大きな窓をつくってしまうと、
太陽の光線が鬱陶しくて、
自分の部屋で勉強しにくくなってしまうため、
無理に日当たりが良い位置に配置する必要はありません。
子供たちは、遅かれ早かれ、
いずれ出て行くことになるし、
そうなれば物置として使うようになる可能性も
充分にあり得ますからね。
他方、一般的には、
日当たりを良くした方が良い場所が、
なぜか日当たりが悪い場所に配置されています。
洗面室やランドリールームといったスペースです。
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最近は、アレルギーもあってか、
外干しよりも室内干しを希望される方が増えていますが、
そうなれば、ランドリールームは、
出来るだけ太陽の直射日光が当たる場所に配置した方が、
いいと思いませんか?
直射日光が当たれば、除菌効果がありますしね。
この他、一番過ごす時間が長いリビングは、
一番日当たりを良くしたいと誰もがお考えになるでしょうし、
その実現のために、リビングを一番日当たりが良い南に配置し、
その南面に大きな窓を設置されますが、
そのほとんどが、カーテンが閉じられた状態になってしまっています。
丸見えになってしまうからです。
また、日が入ってき過ぎて暑いせいか、
あるいは、紫外線で家が傷んでしまうのを防ぐためか、
あるいは、光がテレビに反射して見にくいせいか、
あるいは、防犯的な理由なのか、
シャッターまで閉めいるお家も、よくお見かけします。
これでは、光が室内に入ってこないし、
なんのために大きな窓を設置したか分からないですよね?
ですから、日中の自然光も、
直接的に採り込むべき場所と
間接的に採り込むべき場所を見極めて、
敷地条件に合わせて間取りを考えるようにすべきなんですよね。
結果、昼間も夜も、
非常に過ごしやすいお家が出来上がるというわけです。
「光」は心地いい暮らしをするために、
最も大切な要素と言っても過言ではありません。
それゆえ、昼も夜も大切な「光」を、
心地よく感じられるような住まいを意識しながら、
間取りを考えてみていただければと思います。
それでは、、、
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株式会社 栄輝工建 代表取締役:大屋 信男