さて、
今回は分譲地内に建つU様宅について、
お伝えしていきたいと思います。
U様宅が建つ土地は東向きの50坪の土地で、
南、北、西に隣接して2階建ての家が建っており、
かつ土地の間口も狭いため、
パッと見は日当たりが悪そうに見えます。
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それゆえ、こういった土地には、
一般的には2階建ての家を建て、
かつ出来るだけ全ての部屋を南向きでつくり、
その部屋の南には大きな窓をつくることと思います。
日陰となる部分を避け、
直射日光が当たりそうな場所だけで
家を建てるようとするからです。
✔︎そして住みだしてから現実を知る
しかし、南につくった大きな窓は
もちろん外から丸見えにもなってしまうので、
間違いなくそこにはカーテンが設置され、
かつ、それらは開けられることなく
月日が過ぎ去っていくことでしょう。
また、カーテンだけにとどまらず、
防犯や飛散物からガラスを守るための
シャッターまで設置され、
暑さを遮断するために、
それらまで閉じられた状態になります。
そして、家の中が暗くなってしまうという
悲しい結末を迎えることになります。
これが、一般的な間取りのお家が
実際に住み出してから直面する現実です。
✔︎解決策とその考え方
では、住んでビックリみたいなこの状態を
事前に防ぐためには、
一体どのようにすればいいのでしょうか?
その方法は、
より多く窓をつくるのではありません。
窓をたくさんつくっても、
結局、丸見えになってしまうのでは、
カーテンやシャッターで光を防いでしまうだけだし、
窓をつくればつくるほど、
耐震も温熱も悪くなってしまうし、
コストも高くなってしまうだけだからです。
![](https://www.eiki-h.jp/_staff/wp-content/uploads/2023/10/IMG_3772-300x200.jpg)
この問題を解決するためには、
直射日光が必要な場所とそうじゃない場所を
あらかじめ理解しておく必要があります。
例えば、玄関もリビング同様に
明るくしたいと思うでしょうが、
そのために直射日光は必要でしょうか?
ですよね。必要じゃないですよね。
また、寝室はどうでしょうか?
日が沈んでいる時間に利用するこの部屋に、
果たして、日当たりの良さを
求めるべきなのでしょうか?
子供部屋に至ってはいかがでしょうか?
子供たちが家を出て行った後、
どのように使うかまで考えながら
家を建てるとしたら、
その部屋の日当たりの良さは
あなたにとって欠かせない条件なのでしょうか?
![](https://www.eiki-h.jp/_staff/wp-content/uploads/2023/10/IMG_3776-300x200.jpg)
では、逆にみんな当たり前のように
洗面やお風呂場を日が当たらない場所に配置しますが、
あなたは本当にそれでいいのでしょうか?
室内、室外にかかわらず洗濯を干す場所は、
日当たりがいい場所にしたいと
お考えにならないのでしょうか?
かつ、その動線も少しでも楽にしたい
とお考えになるのではないのでしょうか?
干すにしても、取り込むにしても、
また片付けるにしても、
少しでも無駄のない間取りにしたいと
お考えなのではないでしょうか?
今、お伝えさせていただいた内容は、
全て、冒頭の家の間取りのつくり方とは、
真逆の考え方と言っても過言ではありません。
しかし、この考え方に基づいて
間取りを考えることが出来れば、
圧倒的に明るくて、
圧倒的に使いやすくて、
圧倒的に居心地がいい住まいを
どんな土地でもつくることが出来ます。
少々前置きが長くなってしまったので、
本題のU様宅については、
次回、実況していきたいと思います。
それでは、、、
![](https://www.eiki-h.jp/_staff/wp-content/uploads/2023/09/ba78a1dd68006bcaa43142a5210494b6-300x155.jpg)
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![](https://www.eiki-h.jp/_president/wp-content/uploads/2020/09/123fa2a87be6838d767a6090006e1c69-e1600240851146.jpg)
株式会社 栄輝工建 代表取締役:大屋 信男